マングローブの豆知識

ここでは、マングローブに関する豆知識をご紹介いたします。


マングローブの語源

「マングローブの語源は何ですか?」

20091119日,香椎小学校で環境教育の授業を行った.対象は小学校5年生の120名,その中の一人からもらった素朴な疑問.
(授業の様子はブログで報告した通り;地球にマングローブを!!FROMインドネシアhttp://blogs.yahoo.co.jp/ayo_menanam_bakau/32500520.html).

 

書籍やインターネットで見つけた4つの説をご紹介します.

 

1:南米の原住民が呼んでいた「マンガル」という言葉がヨーロッパに伝わり,その後,アメリカで森を意味するグローブ(grove)がついてマングローブになった.(マングローブ入門 めこん 中村武久,中須賀常雄)

 

2:ポルトガル語の“mangue”あるいはスペイン語の”mangle”が語幹になり,それに英語の“grove”(小さな森の意味)がついてできあがった.(英語の辞書;ウェブスター)

 

3:ポルトガルやスペインにマングローブは無く,航海に出て最初に立ち寄ったであろうアフリカ西海岸の言葉がmanguemangleの語源となっている.(ISME マルタ・ヴァンヌッチ博士,馬場繁幸博士)

 

4:マレー語で潮間帯に生育する樹木の総称を表すmangi-mangi(マンギ・マンギ)に,英語で小さい森を表すグローブがついてできた.

Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%96

 

今日までマングローブの語源は明らかにされず,謎というのが本当のところです.

 


 

マングローブと塩

陸上にある植物は、塩の影響を受けると通常枯れてしまいますが、マングローブは陸生植物と異なり、海水と淡水が混ざる河口域などの汽水域で生育します。
塩分をまったく含まない真水では徒長気味に成長し、マングローブの成長には塩分、すなわちNa+(ナトリウム)が必要と考えられています。

そんなマングローブも大量の塩は好みません。
過剰な塩分を、
塩類腺、根でのろ過、落葉、これら3つの方法で排除することが分かっています。

マングローブの一種,ヒルギダマシ(Avicennia marina)には植物体内に取り込んだ過剰塩を排出できる特殊な器官,排塩腺(salt glands)があります。これは人間が持つ汗腺に似たもの、汗をかいて老廃物を排出することと同様です。
オオバヒルギ(Rhizophroa mucronata)などの土壌中に根は、スポンジ状の柔らかい構造となっています。これは水生植物に特徴的な根の形態です。根から水を吸い上げる際、水中の塩分をろ過し、体の中に塩分が入ってくるのを防いでいます。
オヒルギ(Bruguiera gymnorrhiza)やヤエヤマヒルギ(Rhizophora stylosa)などは、体内に取り込んだ塩を古い葉に蓄積し、黄褐色化した古葉を落葉させて塩分を排除します。実際,黄褐色の葉を手にとって口に噛んだ際,緑色の葉より塩辛く感じ、葉の中に老廃物としての塩分を貯めこんでいることが実感できます。



 

マングローブの持つ特徴的な根

マングローブの中でも、塩分に耐性能力が高い樹種としては、ヒルギ科(Rhizophora ceae)とヒルギダマシ科(Avicenia ceae)とマヤプシキ科(Sonneratia ceae)が有名です。この種のマングローブは、干潮時に現れる干潟で、塩分を含んだ海水中で生息しているため、この様な条件に適応するための発達した複雑な根を持っています。ヒルギ科(Rhizophora ceae)はタコ足状の根を持ちます。これは、どろどろの土壌の中で体を支えるための支柱根(しちゅうこん)です。
また、ヒルギダマシ科(Avicenia ceae)とマヤプシキ科(Sonneratia ceae)は、呼吸根と呼ばれる根を持ちます。地面から鉛筆のような形をした根が、地面から空に向かって生えています。この呼吸根で酸素含有量の低いどろどろの干潟でも呼吸根から酸素を吸収することができるのです。これは、ほんの一部の話ですが、このように、マングローブの中には様々な環境に適応するための特徴的な根を持つ樹種が多く存在します。

 

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